ZEH住宅とGX志向型住宅について

核家族世帯としてはかなり小さい住宅ですが、ZEH住宅として認定をもらいました。太陽光も最低限の3kwです。子育てグリーン住宅支援事業」の中でGX志向型住宅の新築を支援する補助金制度があり、160万円の補助金が見込めたのでお施主様に提案し太陽光を載せることとなりました。住宅には太陽光を載せたほうがいいと考えているので、提案するのですが予算の都合上採用されないことも多く(私の説明不足、力不足は否めませんが)、今回のような大きな額の補助金があれば、かなりお得なのでやりましょう!と熱を入れて提案できます。

GX志向型住宅の補助金に関しては予算があっという間になくなり、現在は募集を締め切っています。ものすごい勢いで枠が埋まっていき、7月には募集終わっていたような気がします。弊社のようにある程度性能が高い住宅を設計していれば、比較的容易に要件に適います。詳しい情報が出てくるのが遅く、そのあたりはかなり苦戦をしましたが、、、断熱等級6以上(Ua値0.46以下)は案外満たすのは簡単ですが、一次エネルギー消費量の削減率35%以上がなかなか達成できないところがあったのかと思います。

ZEH住宅とGX志向型住宅についてですが、まず外皮性能Ua値0.6⇒0.46と大きく異なっています。HEAT20でいうと、G1とG2の差になりますので、温かさの体感的にも大きな差があると考えています。

昨年まではいわゆるZEH(正確にはZEH水準の外皮性能なので太陽光不要)に80万の補助金がついていましたが、今回からはZEHが40万でGX志向型が160万と、大きな差がついています。実際40万であれば、申請費用等に係るお金を考慮するとお施主さんに還元されるお金はもっと少ないので、提案されない工務店さんも多いのではないだろうか。まだ補助金も枠がありそうです。

高性能な住宅へ厚い補助があるのはうれしいことですが、いよいよみんなが家を新築できる時代は終わったのかなと感じます。実家があるような方はリノベであったり、敷地内に小さく建てる等が将来を見据えた現実的な提案になってくるような気がしています。

延床21坪、太陽光3kW、再エネ込みの削減率は102%でギリギリでしたが、ZEHが取れました。

いつも設計している仕様に近い形でGX志向型の要件に合致。160万なので太陽光設置してもお釣りがくるほどでした。同様の補助金があれば、今後も積極的に提案していきたいと思います

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